『どや!大阪のおばちゃん学』
大阪のおばちゃんというと、がめつい、えげつないなどの言葉を、私は連想してしまいます。あまりよいイメージは持たないのです。
先日、本屋さんで『どや!大阪のおばちゃん学』に出会ってしまいました。怖いもの見たさか、本を手にとってしまいました。恐る恐るページをめくってみると、いました大阪のおばちゃん。「こわっ」と思うのですが、ちょっと今までのイメージのおばちゃんと違う、ななどと感じながら立ち読みを続けていました。
すると、どこからともなく「兄ちゃん、今日はこれ買っていこう、な。」と、大阪のおばちゃんの声が聞こえてきました。私は素直にレジへ行きました。
うちに帰り寝転がって『どや!大阪のおばちゃん学』読んでみると、今まで大阪のおばちゃんについての私のイメージはテレビなどに作られていたところが大きい事がわかりました。
大阪のおばちゃんは人情に熱く気さくで、飴ちゃん1つで友達になってしまう。コミュニケーション能力の高い人。また、値切って家計を助けるしっかり者。など今までのイメージを修正することになりました。
本書は、片面だけ見ていてはダメ。もう片面もきちんと見なければ大阪のおばちゃんは理解できない。また、大阪と他の地区との文化背景の違いなどを考察し、大阪のおばちゃんを解き明かしてくれます。
読み進めていくと、「なんでやねん」「そんな調査でええんか」とつっこみを入れながら読んでいる大阪のおばちゃん化している私に気づきました。著者の大阪のおばちゃんに対する大きな愛が、読み手を大阪に引き込んでくれます。
本文の中に「大阪のおばちゃん語録」があります。その一言が、大阪のおばちゃんの姿を目の前に浮かび上がらせてくれ笑わせてくれます。
いまの世のなか、苦しいこと、辛いことが多いです。大阪のおばちゃんのように、たくましく笑い飛ばして、明るく前向きに生きてみたいと思います。
大阪のおばちゃん:「このBlogおちは?」
私 :「・・・・・。」
どや!大阪のおばちゃん学
前垣和義 著
株式会社 草思社
ISBN4-7942-1378-6
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