親の責務と犯罪
女児殺害事件の報道が相次いでいます。
今日の夕刊記事に寂しい思いがしました。
12月13日付
朝日新聞 夕刊より
道きかれたら逃げて…親切より安全が優先
「知らない人に道を聞かれたら、すぐに逃げなさい」。小山市の豊田南小では9日、近くの駐在所の小室三男警部補が呼びかけた。「親切にしてあげなきゃと思うだろうけど、教えないでいいです。相手の手の届くところに近づいちゃ駄目」
豊田南小の今月の標語は「小さな親切をしよう」。若松美知子校長は「「信じ合うことを否定するのは、苦しい。でも、安全のためには仕方がない」と嘆く。
一部を引用。
嘆かわしいことが教育の現場で起きてきました。子どもらの人命を守るための措置と理解しています。ところが、人を信用できず犯罪に走る少年も多発しているのも事実です。NHKで放映された ハイビジョン特集「少年院~教官と少年たち・250日の記録」でも人を信用できず犯罪に走り、悩む少年の姿が描かれていました。
子を持つ親の立場に立って考えれば、即効的な対策を求めるところです。
だが、それでだけでよいのでしょうか?
引用させて頂いた記事のように子どもを育てると、私はその子らが大人になったときのことを思うと不安になります。
全てとは言いませんが、犯罪を犯す人間は家庭環境もに一因があります。もちろん、社会背景もあります。
その人の性格、素行は育ってきた環境が大きな影響を与えます。つまり、親が子に対する教育が重要あり、犯罪防止の基礎ではないのでしょうか。
私は、「親」と言いながら「親」の責務を果たしていない「親」が多いように思います。
違う言い方をすれば、子どもをペットのように思っているのではないかと。犬でも幼児期のしつけを間違えば、とんでもない成犬になります。
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コメント
こんにちわ、ご無沙汰してます。
最近こうした事件が多く、他人事とは思えません。
確かに知らない人を見たら逃げた方が安全かも知れませんが、私なら「道は教えてもいいけど、『目的の場所まで一緒についてきて教えて』って言われても一緒についていったり、車に乗ったらダメだよ」と教えますよ。知らない人に話しかけられたりするのがダメでなく、ついて行く事がダメだと言う事、人に親切にする事は良い事だというのはしっかり教えたいです。
近所の店に行くとしつけをしっかりしていない親子によく出くわします。可愛がる事としつけは別物だと言う事を知って欲しいです。
投稿: ぱーちぇ | 2005/12/19 08:08
>ばーちぇさん
ばーちぇさんのおっしゃる通りだと思います。
コメントいただきありがとうございます。
このような事件は本当に腹立たしいものです。原因は複雑で、対策も根本的には難しいところです。
皆が少しでも問題意識を持つことが、まず、大切なように思います。そんな願いもあって取り上げてみました。
投稿: 時空番長 | 2005/12/20 01:21