中田英寿の引退に思う
思い出してしまうのは、ヒデがピッチに倒れ込んだ姿です。
ヒデのオフィシャルページを読むと、ブラジル戦のあとピッチで倒れヒデが思っていたこが見えるようです。プロサッカー選手として終止符を打った感慨。ワールドカップまでの4年間の取り組み。サッカーと生きてきた道のり、そして今後のこと。
倒れていた7分間、順序や繋がりがばらばらにヒデの頭の中で渦を巻き、からまりながら出ては消え、消えては出てと繰り返していたに違いありません。それが、私たちには見せなかった中田英寿をさらけだしてくれました。
オフィシャルページにはこれまでの経緯については、わかりやすく書いてありました。その反面、これからについてはどうなんだろうと疑問を抱いてしまいます。ヒデのことですから、結果や一定の時期がきたら語るべきものとして、あえて具体的に書かなかったことでしょう。
しかし、私には心配な一言がありました。
「“新たな自分”探しの旅に出たい。」
一読すると良いイメージかもしれません。複雑な思いの詰まった言葉です。次の道がはっきりしているならば、「これから新たな旅を始める」。と書くと思います。やはり、いくつかの道がありそれぞれに霧がかかり、どこへ旅に出るかを決めかねているのではと想像してしまいます。
旅の行き先も旅をしながら見つけるということかもしれません。振り返ったとき、大雨、カンカン照りや芯まで冷える日もあったけど、「楽しい旅だ」。と、なるよう願っています。そして、ありがとう。
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